「哲学随想」
Japanese Dream Realization



 「教養の大道と自己理念顕現の教育について」



 一つ一つの古典的世界観は、人間の内的宇宙が、本来、広大無辺であることを再認識させて下さるのである。真理とは、本来、広大無辺であることが分かれば、小さな自己限定を様々に外してゆけるものである。

 数百年経ても変わらぬ真理は、今後、数百年経ても、本来的に価値は不動のはずである。ならば、この安定した価値の源である古典に基づいて教育をなし、さらには、幅広く教養を修めてゆくことで、限りなく広い本来の神の御心、仏の御心に回帰してゆこうではないか。

 本来の広い真理こそ、神仏の生命そのものである。真に神仏の生命に魂を洗い清め、練磨しながら、同時に、自己にとっての固有の理念というものを発見してゆかなければならない。そして、創造実現してゆかなければならない。

 人生には様々な人生経験があり、その中には、様々な悲しみや苦しみがあるけれども、その体験を通してしか得られない人生の真実というものがあり、真理というものがある。様々な人生体験の中で、自己固有の本来的理念というものも磨かれ、より深い色合いを実現してゆく。

 人生とは、理念的自己実現の舞台であり、キャンバスである。自己の理念を深く掘り下げれば掘り下げる程に、人生は、新たな展開をみせてゆくものである。

 真に古典的教養に触れながら、真理を体得し、理念を体得してゆけば、自ずから、唯一無二なる自己本来の理念、自己本来の真理が目覚めてゆくものである。

 真に理念的人生を実現してゆくことこそ、本来の天命である。幅広い教養に基づいた天命を自覚し、実現させてゆくように導くことが、本来の教育の根本である。

 限りなく広い世界観でありながら、限りなく深い世界観であること、限りなく普遍的でありながら、自己固有の理念であるものを実現してゆくことが、本来の自己実現教育なのである。



このホームページのトップへ 理念情報リストへ


「教養の大道と自己理念顕現の教育について」 に対する
ご意見・ご感想などございましたらご遠慮なくお寄せください。

ご意見・ご感想はこちらから