理念情報

 「哲学的コラム」
Japanese Dream Realization



「明治維新の志士達と理念政治学のビジョンについて」



JDR総合研究所 代表
天川貴之




 人類の歴史における様々な法脈を大切に継いでゆくということは大切である。

 仏教の真髄を究め、神道の真髄を究め、キリスト教の真髄を究め、儒教の真髄を究めながら、これらを超える新時代の哲学思想・理念を創出してゆくことである。

 理念法学、理念政治学、理念経済学、理念経営学、理念教育学、理念科学など、これらのどれもが大切なのである。

 元京セラ名誉会長の稲盛和夫氏であっても、哲学的真理や宗教的真理を、数多く自己の経営理念の中に昇華しているであろう。これが理念経営の典型である。

 福澤諭吉であっても、永遠普遍のイデア・理念を、具体的な智徳の教育論の中に応用体系化しているのである。これも理念教育学の典型である。

 また、真なる哲人政治家は、自然に政治に哲学理念や高尚な思想を政策論の中に結晶化させてゆくのである。これが理念政治学である。

 政治思想史で言えば、ルソーの思想などが理念政治学の典型であり、聖徳太子やリンカーンなどは、理念政治家の典型である。

 明治維新の元勲の木戸孝允にしても、志士的政治家であると共に、理念政治家としての側面もあったのであり、様々な哲学的宗教的理念を、インスピレーションを通して得ていたとも言えるのである。

 明治維新や明治憲法の制定は、或る意味では、祭政一致の政治運動であったとも言えるのである。このように、維新の志士達は、政治の中に、哲学的真理、宗教的真理を実現成就すべく活動実践していたのである。





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