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「哲学的コラム」 | ||
Japanese Dream Realization |
「ショーペンハウアーにおける解脱の純粋認識の大悟の法悦について」 |
ショーペンハウアーの哲学は、欲求という欲界の意志を離れた純粋主観による純粋観照、純粋認識の幸福感を説くものであり、世界を映す明鏡となった認識の智慧の幸福感を説くものである。 これは、解脱して涅槃の境地に到った哲学者が認識する所の智慧の法悦であり、平安である。 この境地においては、己が心は崇高になってゆき、モーツァルトのレクイエムやベートーベンの音楽にも通じてゆく。菩薩の境涯に没入してゆくのである。 それは、解脱した、煩悩を滅却した、反省を通して菩提心を実現した涅槃の境地である。明鏡止水のような境地であり、純粋主観による純粋認識、純粋経験による知的直観の認識の智慧の法悦が可能となる境地である。 それはまた、哲学者が真なる幸福感を得る境涯であり、そこには崇高さの境涯が顕われるのである。 真なる天才の智慧は、人類への奉仕へとなってゆくのである。それこそが、まさしく、菩薩・如来の智慧(叡智)である。 このように、真なる天才の智慧が人類への奉仕となる時、真に生産的智慧の境涯となって、それらの叡智が人類への遺産として生まれてゆくのである。そこに叡智の光明が輝くのである。 真に解脱し、涅槃の境地となった哲学者が味わう叡智的幸福とは、哲学的大悟の境地なのである。 |