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「哲学的コラム」 | ||
Japanese Dream Realization |
「プラトンの『国家』とエルの物語と『パイドン』について」 |
プラトンの『国家』は、最後にエルの物語がつづられている。エルは、死後の世界を見聞してきて、この世に再び生き返って、死後の世界の様相を伝えた人物である。 また、かのソクラテスは、霊的世界に詳しく、内なるダイモーン(神霊)と会話して、光子体離脱の経験もしている。プラトンは、実在界のことをイデア界として、実在をイデアとして、霊的世界のことを探究して、永遠普遍に遺る本にしている。 「善のイデア」を認識出来る人こそが、本当の哲学者である。正しさの基準は、「善のイデア」にあり、永遠普遍の真理にあるのである。 正しさに生きた人間の生こそが、善く生きた哲学者、哲人の生なのである。真善美聖の四つの中で、特に、「善」が大切である。これは、西田幾多郎の『善の研究』と同じ立場である。 天川貴之の『理念哲学講義録』や『哲学随想』もまた、善のイデア、善の理念の探究を志している哲学書である。 プラトンの『国家』は、『パイドン』と一緒に読んでゆくものである。このように、魂の実在と、イデアの実在と、神仏の実在と、法則の実在を説いたプラトンは、『国家』においても、哲学者の政治を説くのである。 ローマ帝国の皇帝マルクス・アウレリウスは、哲人皇帝として、哲学者が国家を統治した典型である。このように、ローマの五賢帝の根底には、プラトンの『国家』があるのである。 |