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「哲学的コラム」 | ||
Japanese Dream Realization |
「アリストテレスの『政治学』『経済学』とアレクサンダー大王と民主主義の自由について」 |
アリストテレスの『政治学』『経済学』『ニコマコス倫理学』『形而上学』は、アレクサンダー大王を育んで、生み出した。 同じく、ルソーの『社会契約論』『エミール』『人間不平等起源論』は、ナポレオンを育んで、生み出した。 ナポレオンが制定した「ナポレオン法典」も、ルソーの影響である。ルソーには『コルシカ憲法草案』もあり、ナポレオンは、まさしく、このコルシカ島から出て来るのである。 アリストテレスは、『政治学』において民主制についても評価しており、民主制は、自由の原理であると述べている。これは、ルソーの民主主義的自由主義にも通ずるものである。 近代以降で、国際政治学というと、ルソーやカントやロックやモンテスキュ―やグロティウスなどが大切であり、プラトンの『国家』やアリストテレスの『政治学』などは、あまり現代の国際政治学の文献という訳ではない。 しかしながら、キケロなどのローマ法は、現代においても、法学の根本であり、国際法にも、憲法にも通ずる普遍性、永遠性を持っているのである。 アリストテレスの『政治学』も、プラトンの『国家』や『政治家』がその根底にあり、その意味において、ソクラテスの「デルフィの神託」から無縁ではないが、このアリストテレスの『ニコマコス倫理学』や『形而上学』は、現代の西田幾多郎の歴史哲学や哲学体系や哲学随想にも大きな影響を与えつづけているのである。 近代のカント以降の認識論に限界を感じた西田幾多郎は、再び、古代ギリシャのソクラテス、プラトン、アリストテレスの哲学に新たな場所を見出したのである。 |