理念情報

 「哲学的コラム」
Japanese Dream Realization



「ハンナ・アーレントの『カント政治哲学の講義』とフランス革命について」



JDR総合研究所 代表
天川貴之




 『カント政治哲学の講義』において、ハンナ・アーレントは、フランス革命という歴史的現実と、カントの『永久平和のために』という、「いかなる戦争もなくす」という理想的理念の現実性について論じてゆくのである。

 アメリカの独立戦争についても同様であり、ハンナ・アーレントは、『革命論』において、アメリカ独立革命とフランス革命について、比較的に哲学的に論じている。

 果たして、アメリカという国家は、カントの『永久平和のために』において説かれている所の戦争放棄を実現するであろうか。

 しかしながら、日本国憲法や、岸田首相の演説は、法の支配と法の正義と憲法と国際法による平和の実現を主張し、大切にしているが、それは、カントの『永久平和のために』を想起させるものでもある。確かに、日本国憲法は、侵略戦争、及び、国際紛争の解決手段としての戦争を放棄している。

 カントが『永久平和のために』において説いた理念が、現代において、日米同盟やG7、及び、日中友好、日露友好の路線で実現されてゆくか否かは、アメリカにおけるトランプ革命の行方とも軌を一にしているのである。

 アメリカ建国の本来の理念として、国際平和を持ってくるトランプ大統領の法の精神は、カントやアーレントの「平和の哲学」の実現を連想させてゆくものであるのである。





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