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「哲学的コラム」 | ||
Japanese Dream Realization |
「エマソン哲学の本質にある法則という真理の思索について」 |
大宇宙から、大自然の営み、人間の精神の営みには「法則」がある。この「法則」を「真理」と云うのである。この「真理」を認識することを、「哲学」と云うのである。 真理というものは、無限無数にあるものである。それは、コラムや随想の形式でも叙述可能なものでもある。 また、仏教で云う所の「法」という真理も、哲学で云う所の「法則」という真理と同一のものであると言えるのである。 故に、哲学書を学ぶということは、その中に込められた所の真理の数々を学ぶということである。そして、自ら思索するということは、それらの真理を自ら思索し、認識し、発見するということを云うのである。 このように、哲学者の本質とは、真理を思索し、発見する人のことを云うのである。主として、己が内なる理性の働きによって真理を発見しようとすることこそが、真なる哲学的営みである。 そして、この理性によって吟味し、批判し、判断しようとするプロセスそのものが哲学なのである。故に、批判精神も哲学体系の柱の一つなのである。 理性的に批判し、思索してゆくことによって、真理を、より合理的に、理性に、知性に適うように吟味してゆくというプロセスそのものが尊いのである。 人類の歴史の中で、真理の書は、無限無数に既にある。その中から、一つ一つ、自らの理性と知性と経験を以って、一つでも多くの真理を、自分自身の言葉で叙述してゆくことこそ自らの哲学であり、それこそがエマソン哲学の本質なのである。 |