理念情報

 「哲学的コラム」
Japanese Dream Realization



「世界史的哲人リーダーセネカの時代について」



 歴史上の偉人にも様々な方がおられるが、かのローマ帝国を陰から善導しつつ、政治的リーダーシップをなしていた哲学的巨星セネカの実在は、その後のローマ帝国にも、その後のヨーロッパ精神にも、大いなる実りをもたらしたといえることであろう。

 ネロが皇帝に就任した時のセネカの論文「寛容について」等について、ネロが、その真意を深く広く高く忖度出来ていたならば、ネロも暴君として歴史に名を遺すことはなかったであろう。

 ネロ自身は、ローマ帝国の皇帝がつとまるぐらいであるから、本来、非常に優秀なリーダー的素質をもっていたことは、想像にかたくないのであり、その証として初期は、特に「善政」が敷かれていたといえるのである。しかし、セネカをはじめとする一大哲学者の言うことに対して、謙虚さと感謝と礼節を忘れた時から、転落がはじまったといえるのかもしれない。

 このように、どのような優れたリーダーであろうとも、「哲人賢人の言」を重用し、厚遇しつづけなければならないといえるのである。セネカの最期は、一種日本国の武士道を念わせるようなものがあったけれども、セネカの魂自身は、常に天上世界に飛翔しており、地上世界の生と立場に全うされたにすぎないのである。

 もしも、ネロが、常にセネカを、たとえ、その叱責が辛らつなものであろうとも、一貫して支持しつづけ、敬意をはらい、「素直な心」をもって、その「真理」を応用し、実践しつづけていたならば、世界史はネロをして、賢帝たらしめていたことは間違いないであろう。




〔 理念光明祈念歌 〕
世界史に
遺る哲人
その真理
人為を超えて
巌を創る
(貴)



トップ善し
といえども
側近の
器狭きは
末吉ならず
(貴)




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