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「哲学的コラム」 | ||
Japanese Dream Realization |
「文化を支える『私』を尊重する精神について」 |
「私」を大切にするということには、「公」を大切にすることと同じく、深遠な哲学が実在している。何故なら、真に「自己」を幸福に出来ない方は、同時に、真に「他者」を幸福に出来ないであろうからである。 その意味において、常に仏教でいう「利自即利他」の中道の精神を、抽象的な思想から、具体的な実践においてまで応用してゆかなければならないといえる。そして、この「利他」の中には、「公」も含まれているので、「利自即利公」の中道の精神が大切であるともいえるのである。 哲学においても、「汝自身を知れ」といわれるように、どこまでも真なる自我我欲に執われない「自己」を探究してゆくことは、永遠普遍の哲学的原点であり、その道が、真に自分自身を大切にしてゆくことに実在しているといえるのである。 民主主義の哲学の原点も、自由主義の哲学の原点も、根本は、「私」の精神を大切にしてゆくことに実在するのであり、「私」の精神を大切にしながら、「他者」を大切にすることを通して、「公」のために貢献してゆくことに実在するといえるのである。 この「私」の精神を大切にしてゆく思想の具体的な顕れの一つが、「私有財産」を尊重してゆくことであり、そのための具体的な改革が、税制の改革であるといえるのである。その最大の利点は、これより後の時代に、文化立国をなすにあたって、文化を真に育ててゆく基盤となるものこそが、「私」の精神であり、「私有財産」であるからである。 「私有財産」も、尊い天の配材として、その理念(イデア)的実相を観じてゆかなければならないのである。基本的には、自由、平等、博愛の精神を大切にしながらも、自発的に伸び伸びとした文化を育成し、ルネサンスをなしてゆくために、「私有財産」を含めた「私」の精神を最大限に尊重する文化風土を創ってゆかなければならないといえるのでる。 |
〔 理念光明祈念歌 〕 | |
花の内 | |
実の宿りたる | |
桃の枝 | |
香りは豊か | |
自らを知る | |
(貴) |