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「哲学的コラム」 | ||
Japanese Dream Realization |
「ありのままの自己の『天分』を知ることが真なる向上につながる」 |
秩序礼節の思想の根本は、自らの「分」を知るということである。これは、本当の意味において、増長慢を抑えてゆく思想である。これは一見、自らをただ単に抑制しているようにみえて、実は、積極的に、客観的実力に基づいて、自らを真にその環境において活かしてゆくことにつながってゆく思想である。 その意味において、真に節度を弁えるということは、真なる自己実現の方向を差し示すことであるといえるのである。増長慢になっていれば、本来悪となるような自己実現をなしてしまうことにもなりかねないので、真なる自我に対する執われを払い去り、自己をそのままの姿として観じ、出来ることと出来ないことを分け、すべきこととすべきではないことを分け、無我の内に、真に出来ることとすべきことをなしながら、本来の個性的理念(イデア)を無限に顕現させてゆけばよいのである。 客観的実力と客観的個性を知るということは、それを積極的に認めてゆくことによって、それを土台にして無限に飛躍向上出来るということであり、その意味において、虚心坦懐に、素直な心になればなる程に、無限に伸びてゆくことが出来るといえるのである。 このように、真なる自らの「分」を知るということは、積極的に自らの「天命」を自覚するということであり、積極的に自らの「天命」を自己実現しつづけてゆける発展の原理であるといえるのである。客観的な「天分」を、積極的に観じ、建設的に観じ、肯定的に観じ、ありのままの姿をみつめ、悦んで伸ばし育んでゆけば、健全な悦び一元の活動をなしつづけてゆけるといえるのである。 「ありのまま」の姿に足ることを知り、真に畏敬の念をもって観じ、「ありのまま」の自己を、勤勉に精進しつづけながら、「天分」に即した形で伸ばしつづけてゆけば、真なる発展繁栄がもたらされるといえるのである。 |
〔 理念光明祈念歌 〕 | |
春雪や | |
つや | |
美しき光沢 | |
輝きて | |
そのままにして | |
愛を | |
彩る | |
(貴) |