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「哲学的コラム」 | ||
Japanese Dream Realization |
「理念価値を中心とした時間と空間の認識について」 |
価値というものは、単に時間で測られるとは限らない。また、単に空間で測られるとは限らない。価値という座標を中心にしてみると、量ではなく、質の方が大切であり、質が量に転換してゆくものなのである。 故に、一日において、通常の百日分の価値が生ずることは当然のことであって、それは、一日という量ではなく、一日という質において百日の質に匹敵するものがあった時に、両者は、量において同価値とみなされるのである。故に、時間や空間において価値を測るのではなくて、価値それ自身を測ることによって時間や空間を測ってゆけば、価値を中心とした座標を創ることが出来るといえるのである。 このように、価値というものは、本来時間空間を超越している実在であって、時間や空間によって限定されるものではないのである。その意味において、価値というものは、本来理念的なるものであって、理念的実在であるといえるのである。 そして、理念価値は、逆に時間と空間を限定してゆくものであって、理念価値を中心に時間と空間が生まれ、理念価値の質に従って、時間と空間の質が決定され、時間と空間の質に従って、時間と空間の量が決定されるといえるのである。この場合、理念価値の質を判断する基準は、同じく理念価値の座標そのものであって、理念価値によって理念価値を判定し、特定の時間空間に翻訳し、時間空間に翻訳されたものを通して比較されるようになってゆくのである。 その意味において、時間が価値を決定しているという労働価値説は、一つの相対概念であって、理念価値が価値を決定し、時間空間に翻訳されてゆくという理念価値説が、より究極の価値の体系を反映した見解であるといえるのである。 理念という超越的価値を価値の源として、時間空間という形式を考察してゆけば、真に全き理念価値を中心とした時間空間の座標が認識できるといえるのである。 |
〔 理念光明祈念歌 〕 | |
からす | |
烏貝 | |
時間 | |
空間 | |
超越す | |
理念価値こそ | |
映し | |
輝く | |
(貴) |