「謙虚さと寛容さと正直さを旨として限りなく無我に生きよう」



光明メッセージ
Japanese Dream Realization

「謙虚さと寛容さと正直さを旨として限りなく無我に生きよう」

　諸君よ、限りなく「自我」を虚しくし、「無我」の境地になってゆくということは大切である。「無我」なる「自己」こそが、真なる「自己」であって、真なる「自己」の証は、「謙虚さ」と、「寛容さ」と、「正直さ」に顕れてゆくといっても過言ではないのである。

　故に、どのように道を究めても、「傲り」に執われ、「謙虚さ」を見失えば、その道を降ってゆくことになるし、同様に、他者に対する「寛容さ」、すなわち、善き所を善き所として認め、肯定し、極力、悪しき所を批判するのを止め、包容し、共存共栄を目差してゆくことが大切になってゆくし、また、「自我」の執着に基づく虚栄心や、嘘偽りを離れて、正直に「自己」をありのままにとらえ、ありのままに語ってゆくことが大切であるといえるのである。

　さらには、「自己」という観点でいえば、「自己顕示欲」も、「自我」が強く出すぎている証であり、その意味で、慎ましやかさや、奥ゆかしさや、静けさの徳も大切であるといえるのである。

　この様に、道を究めてゆく過程において、それがどのようなものであっても、「自我」の執着を一つ一つ丁寧にぬぐい去ってゆき、限りなく透明な「自己」へと昇華してゆくことが、何よりもの眼目であるといえるのである。

　神道においても、仏教においても、キリスト教においても、哲学においても、「無我」ということは、限りなく思想の原点にあるものであり、真実なる悟りの中核にあるものであるといえるのである。

　「無我」の証として、真なる「智慧」と「慈悲」が顕れてゆくのであり、真なる自己実現が自然になされてゆき、他者も周囲も真に活かしてゆき、あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。

《光明祈念歌》

	幾山河

		自我の執われ

			乗り越えて

		透明な自己

			春の水かな

				（貴）