JDR会員制理念情報

 光明メッセージ
Japanese Dream Realization



「『もののあはれ』の理念をルネサンスし 『感性的実存』としての生を育んでゆこう」


 諸君よ、「もののあはれ」という精神を、もう一度ルネサンスしてゆこうではないか。日本国においては、主として平安期の独特の感性であるが、源氏物語等にみられるとおり、一つの「哲学理念」が中軸となって物語が展開してゆくということは、素晴らしいことであるといえるのである。

 「もののあはれ」の「哲学的理念」とは、「感性的実存」としての人間に本来備わった「美」の内の、奥ゆかしい一種の「悟り」にあるといえるのである。これは、現代人にもいえることであって、「詩魂」を育んでゆくことによって人生を美しく豊かにしてゆくことは、無限に可能なことであるといえるのである。

 例えば、「美」の感性が磨かれていない方にとっては、「花」といっても別に深い感慨がなく、ただ単に「美しい」という言葉だけで通りすぎてしまう方もおられれば、無数無限の詩情をその中に託する方もおられるのである。「月」も「雪」も同様である。現代人にとって、特に若い方々にとって育まなければならないものは、「言霊そのものの感性」であり、「言霊の奥」にある理念の美の世界の発見であるといえるのである。

 言葉には「魂」が込もり、「霊」が宿り、天地人をして動かしめてゆくのが、古今東西普遍のことであるといえるのである。故に、よくよく「言霊」を尊重し、「感性的実存」としての道を少しづつでも究めてゆこうではないか。真に「言霊の幸ふ国」として、「言霊」の調べそのものによって「幸え」を創造してゆこうではないか。

 真に「言霊の幸ふ国」を創造しつづけてゆけば、あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。

《光明祈念歌》
あはれなる
心に
 花の
観ぜらる
月の花とは
雪の調べよ
       (貴)



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