諸君よ、真に理念的なるものは現実的であり、真に現実的なるものは理念的なのである。故に、「理念の国」こそ、真なる「神の国」であり、真なる「仏の国」であり、国家の「真象」そのものであり、地球という星の「真象」そのものなのである。
存在というものは、「無常」を本質と成し、流転してゆくものであるが、存在としての「現象」の背後には、常に、永遠普遍の「理念」（イデア）が実在するものなのである。この「理念」としての真理を真に悟ることを「大悟」といい、この理念としての真理を、様々な分野に自由自在に応用できる者こそ、真なる哲学者というのである。
故に、真なる「理念」とは現実そのものの中に実在し、現実そのものの中に顕現されてゆくことを定言的に命じているものなのである。この「かくあるべし」という「時代精神」と一体と成って、新生日本建設を成し、新生地球建設を成してゆくことこそ、真に「光ある時に光の内を歩め」ということであり、「光を掲げよ」ということであり、「理念の革命」の本質なのである。一人一人の心の内奥に「実在」している唯一無二なる「個性的理念」は、「絶対無」なる「大和の心」によって一つに結び合わされ、大宇宙、大自然の理法と一体と成っているのである。
故に、変転究まりない「現象」としての「存在と時間」の中にあって、常に不動の立脚点に「念い」を定めよ。常に「光明信念」を定めよ。さすればそこに、真なる「神の国」「仏の国」「理念の国」が如実に顕現してゆくのである。常に「永遠の今」に生きよ。さすればそこに、「理念価値」が示現してゆくのである。そこに、「理念」を通した無限無数の富が供給されてゆくのである。「理念」は、「今」「ここに」、実在しているのである。
「理念」そのものを、「知識」によってではなく、真なる「叡智」によって真に「直覚」してゆく時期、そこに、「新天新地」が如実に顕れてゆくのである。真に「統合精神」としての久遠不滅の「理念」に心を直くせよ。さすれば、一人一人の心の内に実在している個性の華が、真に新生日本ルネサンスの大輪として、新生地球ルネサンスの大輪として開花してゆくのである。
実生活、実社会のすべての面において、真なる「生命」の光のある哲学、「魂」の糧となる哲学、「心」の支えとなる哲学を活かし、幸えてゆけば、あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。
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