諸君よ、日々精進しながら前進しつづけてゆけ。日々教訓を得ながら歩みつづけてゆけ。その積み重ねが、やがて大道となってゆくのである。どのような事柄の中にも、必ずや学ぶべきものがあり、飛躍してゆくためのチャンスが実在するものなのである。
そのような観点から、日々常に自分自身の周囲におこる物事を達観してゆけ。その中に、必ずや一条の光明を発見してゆけ。どのような闇とみえしものの中にも、必ず光明は実在するのである。ただし、それは、「観」る心が無ければ「観」えないだけなのである。故に、一条の光明の「観」をもって、あらゆる闇とみえしものを光明化してゆけ。あらゆる闇とみえしものの中から、無限無数の光明を創造してゆけ。それは、必ずや可能なことなのである。
闇とみえし絶望の中にこそ、実は浄月の如き希望があり、神性、仏性、理性、良心の輝きがあり、闇とみえし忍耐の中にも、実は桜の如き一大光明芸術の華も咲いてゆくのである。故に、一見闇とみえしものに、そのまま押し流されてしまってはならない。闇とみえしものの中にこそ、本来の光明の実在を信じよ。本来の希望の実在を信じよ。本来の夢の実在を信じよ。一見逆境とみえしものの中にこそ、真なる運命開拓の鍵となることも数多く宿されているのである。
あらゆる客観的外部的要素は主観的内面的要素によって、いかようにも「観」じられ、内面的要素が真に光明に満ち満ちていれば、「観」じられた光明は、外なる世界に必ずや実現してゆくことが出来るのである。故に、心の内に常に「光明」の光を掲げよ。心の内に常に「光明」の炎を掲げよ。そして、あらゆる闇を射照らし、外なる光明を無限無数に顕現せしめてゆけ。光明は光明を呼び、光明は光明を無限無数に創造してゆくのである。
どのような環境の中でも、光明を常に把持しつづけてゆけば、外なる世界は、必ずや「光明一元」の真善美聖の世界、物心共なる繁栄と健康を通した平和と幸福と文化創造の成された神の国、仏の国、理念(イデア)の国へと成ってゆくしかないのである。心の内に、常に光明の神の国、仏の国、理念(イデア)の国を創造し、顕わし、把持しつづけてゆけば、すべてが「あるべきように」全き姿となってゆくのである。真象そのものの「法性」「理性」「神性」が、あらゆる面において真に示顕してゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。