諸君よ、秩序ということは「ルール」ということであり、礼節ということは「モラル」ということである。故に、秩序礼節を重んずるということが、平和で調和のとれた「和」の社会を創造してゆくことになり、積極的に「和」の中において「剛さ」を活かしてゆくことによって、「剛さ」が真の剛さとなり、「和」が真の和となり、発展繁栄と健康と文化を無限無数に創造してゆく源となってゆくのである。
真に「国際性」のある「和」の精神、「礼節」の精神の中でこそ、真なる「英雄」も幸え、真なる「英雄」が幸えてゆくことによって、その道に文化が生まれ、大道として、大河の如く、大海の如く世界を創造してゆくのである。故に、真なる「英雄」こそが、その道の運命を切り拓いてゆく鍵であり、真なる「英雄」が倫理道徳を重んじながら、「徳」をもって多くの方々に善き感化を及ぼしてゆけば、その道におられる方はもちろんのこと、「一芸は万芸に通ず」といわれるように、他の道におられる方にとっても、善き感化を及ぼし、善の循環が育まれてゆくのである。
どのような分野であっても、哲学も、宗教性も、芸術性も、科学性も、倫理性も大切な要であり、自らの一番得意な道を通して、自然体であらあゆるものを広く学んでゆけば、まさしく心身共に豊かな人生が育まれ、周囲の方々にも豊かな人生を与えてさしあげることが出来るのである。自分自身の自律的な倫理道徳に勝つことによって、真に自己実現してゆくことが出来たならば、それこそが大いなる夢の実現であり、大いなる志の実現であり、天地人に自然に善き感化を及ぼしてゆくことが出来るのである。そのような形で、裏表なく、常に明るく朗らかに陰徳を積んでゆけば、必ず人生に勝利し、人生に成功するように成っているのが人間の本質であり、会社の本質であり、学校の本質であり、地域社会の本質であり、国家の本質であり、地球の本質であり、宇宙の全ての本質なのである。
その意味において、無執着の全託の内に、自分自身の良心、理性、神性、仏性と対話しながら、自助努力を積み重ねてゆけば、必ずや自分自身でも驚くような内なる才能の芽が伸び、才能を真に活かす器が創られ、「自他一体」の真なる幸福な人生が拓かれてゆくのである。あらゆる分野のあらゆる物事から、心「素直」に学び、その真理を学ぼうとしてゆくことが、最高の報恩であり、感謝の道であり、無限の愛の道であり、積極的に人生を切り拓いてゆく道である。真に学びつづけてゆく方は、必ずや人生に報われてゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。