諸君よ、お互いの立場に立って物事を考えてゆくということが大切である。国家のリーダーは、常に国民の立場に立って物事を考え、国民は国家のリーダーの立場に立って物事を考えてゆかなければならない。日本国の立場に立って一国民として物事を考え、地球の立場に立って一国民として物事を考えてゆくことが、真に国益を増進し、地球益を増進し、さらには、自分自身の益も増進してゆくことになるのである。
真に個人が繁栄してゆく道というものは、真に他者が繁栄してゆくという道と一つである時に、真なる繁栄の大道となり、真に個人が繁栄してゆく道というものは、真に国家が繁栄してゆく道というものと一つである時に、真なる繁栄の大道となってゆくことが出来るのである。故に、常に「自他一体」の立場に立って、自己と他者、主体と客体を分けて対立するものとして考えるのではなく、自己即他者、他者即自己の観点から物事を考えてゆかなければならない。
個人と社会、個人と会社、個人と学校、個人と国家、個人と地球、個人と大自然、個人と大宇宙というものは、本来「道」において一つである。「自他一体」の中道、中庸の視座、愛と仁と慈悲の視座に立てば、真に共存共栄の平和と幸福の大道が顕れてゆくのである。
生命というものは、あらゆる壁を越えて、本来「自由」である。これを「理念バリアフリー」というのである。真なる「自由」の立場に立って、「自他一体」に、お互いを真に活かす道を探究しつづけてゆけば、まさしく「愛」と「智慧」と「悟り」を積み重ねてゆくことによって、真なる「理念経営」の王道を成就してゆくことが出来、崇高なる「経営理念」の具体化、応用実践としての「理念事業」も繁栄大革命を成就してゆくことが出来るのである。
あらゆる時と所と機会において、抽象的なる理念(空)を具体的なる事業(色)として顕現してゆけ。さすれば、天の栄光は、物心共なる真の繁栄と健康を通した平和と幸福と文化創造の光明の大輪として、真に顕現してゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。