諸君よ、すべてのものの中に「道」をつけてゆくということは、「かくあるもの」を尊重しながら、さらに「かくあるもの」に満足することなく、その奥に「七宝の塔」を発見してゆくことをいうのである。すべてのものは、「一片の理」があるから存在しているのである。その「一片の理」として顕れている人生の砂金を、いかに練成して「理念錬金術」によって昇華してゆくことが出来るのかという点については、無限の可能性があるのである。

　 芸術においても、ビジネスにおいても、哲学、思想においても、未だ未開拓の分野はいくらでも存在するのである。故に、諸君らは、積極的に「フロンティア スピリット」をもって、あらゆる分野に道をつけてゆけ。あらゆる分野に「理念価値」を発見し、顕現してゆけ。「理念価値」礼拝繁栄大革命を成してゆけば、あらゆるものが、物心共なる繁栄と健康を通した平和と幸福と文化の源となってゆくのである。この地上に無駄なものなど一切存在しないのである。ただ、名伯楽に、理念伯楽に発見されていないだけである。

　 「美」というものも、常識的な「美」だけが「美」とは限らないのである。「聖」というものも、常識的な「聖」だけが「聖」とは限らないのである。光明荘厳の大道とは、限りなくストイックに、あらゆる分野に「道」を探究してゆく精神態度によって成就されてゆくのである。神社にも様々な神社があり、稲荷大明神をはじめとして、様々な個性豊かな神々が実在するように、様々な個性豊かな神々が、すべての神の子人間の営みの中に実在し、その「道」を司っておられるものなのである。

　 その意味において、真に「博愛」たれ。「自由」人たれ。「平等」を旨とせよ。そして、「道」をつけてゆく点において、「秩序」を通した価値の段階と多様性を大切にし、それぞれに「礼節」をもって相対し、本来の「個性的実相」を礼拝してゆけ。さすれば、あらゆるものが芸術のチャンスとなり、ビジネスのチャンスとなり、哲学思想のチャンスとなってゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。