諸君よ、常に積極的に物事を観じてゆけ。さすれば、いかなる状況下においても、チャンスの種子は発見されてゆくものである。チャンスというものは、受け身の形で与えられるものではない。自らの積極的精神態度によって、つかみ取ってゆくものである。
故に、チャンスの不在を嘆くのではなく、いかなる時にも、チャンスの種子を見抜くことのできない自分自身の消極的精神態度をこそ反省せよ。人生は、いかなる時においても、チャンスの連続である。いかなる逆境とみえし環境も、よくよく達観すれば、その中に無限無数のチャンスが内在されているものなのである。
「危ない時代にチャンスがある」と述べた方もおられるが、一見外からみれば、「危ない」と思える環境の中にこそ、実はチャンスが実在するのである。外からみて「安全」であると思える環境の中にチャンスがあるのは当然であるが、「逆発想」をもって観ずれば、「危ない」と思える逆境の中にこそ、実は最高最大最深最強最至の成功の種子、勝利の種子、幸運の種子が「機会」として内在されているということが人生の真理であり、世界の真理であり、成功哲学、勝利哲学、幸運哲学の真理なのである。
故に、一見外からみれば、「危ない」と思える環境においてこそ、真に楽天的になれ。そうした時にこそ、「太陽思考」の真骨頂を発揮せよ。「旭日思考」の真骨頂を発揮せよ。そして、逆境転じて一大光明芸術と成してゆけ。そのための「自助努力」こそ、運命開拓のための決然とした「光明信念」をもつということである。真に「志」を掲げれば、無限のエネルギーが「天」から降り注いでゆくものなのである。真に「希望」を掲げれば、無限の供給が「天」から降り注いでゆくものなのである。
故に、諸君よ、逆境の時期こそ最高のチャンスが実在するということをよくよく銘記して、決然として己が運命を開拓し、己が光明信念を断行してゆけ。真に「大いなる夢」を描き、実現してゆけ。「天命」をこそ、自らの師となし、自己信頼をもって本来の使命を実現してゆけ。
真に至誠の念いをもち、天を愛し、人を愛し、日本国を愛し、全世界を愛してゆかんとする真なる志士が数多く誕生してゆけば、自ずから「回天」の事業は成就し、あらゆる方々の「生命の実相」そのものが「回天」し、それによって、「日本国の実相」そのものが「回天」し、「地球の実相」そのものが「回天」し、その本来の生命を鳴り響かせ、「かくあるべき」神の国、仏の国、理念(イデア)の国を「かくある」現実そのものの国、アクチュアルエンティティーそのものの国、真象そのものの国として顕現してゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかいのである。