諸君よ、「上医は国を医（い）し、その次は人を医す」という。かの緒方洪庵は、まさしく国家を医した教育者であられたといえるのである。すなわち、彼の門下生の中からは、ただ医学を志すのみならず、「仁術」たる医学的視点をもって、国家を医すことを志した数多くの志士が輩出したといえるのである。福澤諭吉をはじめとして、大村益次郎や、橋本左内や、大鳥圭介等、「適塾山脈」は、まさしく明治山脈であり、現在に到るまで、その伝統は受け継がれ、新生日本建設にむけて、その胎動をはじめているといえるのである。

　 新生日本ルネサンス、新生地球ルネサンスの時代を展望するにあたっては、まず関西ルネサンスについても積極的なビジョンを念い描かなくてはならないであろう。「ＵＳＪ」もあり、また神武天皇の本都も実在し、関西国際空港もある。また、国際高等研究所も、国際日本文化研究センターもある。

　 さらには、新時代の起業の流れとして、ＩＴだけではなく、ＢＴについても注目されており、そのための技術的投資も充実しているではないか。さらには、生命倫理の分野においても素地があり、新時代の医学哲学、科学哲学が、さらに興隆してゆく気運にある。

　 このような視点を総合的に見渡したならば、新時代においては、関東のみならず、関西にも新生日本ルネサンスのうねりが興ってゆくことが「時代精神」としてあり、既に準備されているといえるのである。こうした様々な吉兆にこそ着眼して、様々な分野に積極的に投資し、日本国全体の国富を押し上げてゆかなくてはならない。地球全体の神の国の国富を押し上げてゆかなくてはならい。

　 世の中には、成功の種子は数多く実在するのである。世の中には、勝利の種子は数多く実在するのである。世の中には、健康の種子は数多く実在するのである。世の中には、芸術の種子は数多く実在するのである。

　 諸君よ、大いなる希望を描け。大いなる夢を描け。そして、力剛く日本国の運命を開拓してゆけ。新生日本ルネサンスの運命を開拓してゆけ。新生地球ルネサンスの運命を開拓してゆけ。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。