諸君よ、真に「人財」を活かしてゆけば、「繁栄大革命」は、必ず成就してゆくのである。あらゆる生物が、それぞれの個性的本性を有しているように、人間にも様々な「個性的実相」が、宝石の如く内蔵されているのである。この「個性的実相」を真に顕現してゆくことこそ、真なる「理念教育」の視点であり、真なる「天才教育家」の視点であり、真なる「芸術家」の視点であり、真なる「心理学者」の視点であり、真なる「理念経営者」の視点なのである。

　一人一人の魂、心、精神に内在されている個性的実相、個性的理念、個性的イデア、個性的神性、個性的仏性を真に拝み出し、生長させてゆけば、すべてのすべての方が、「人財」そのものなのである。「人財」が「人財」として「観」えないのは、他の何者でもない、自分自身の「先入観」が原因なのである。

　故に、真に「無知の知」の自覚をもって、一人一人の「個性的実相」を拝み出してゆかなければならない。「燈台下冥し」であることも多いのである。かの出口なおのように、よくよく脚下照顧してみれば、「どえらいおもいちがいをしておりましたのやで」ということも、よくあることなのである。天の恵みがどれ程豊富であっても、それを発掘し、顕現し、輝かしめる「光明」がなければ、無に等しいのである。

　しかし、真なる「光明」によって照らされれば、真なる「生命の実相」が輝きを放って、一人一人が自然に「人財」となって、自主的に、国際的に、「和」の精神をもって「繁栄大革命」を成し遂げてゆくものなのである。それこそ、真なる自由の実現であり、「理念的自由」の実現である。

　真なる自由な社会とは、己が「個性的実相」を「大いなる夢」として「自己実現」してゆく社会のことである。そして、真なる自由とは、真なる「自己実現」を通して「本当の自己」を愛し、家庭に貢献し、会社に貢献し、学校に貢献し、地域社会に貢献し、日本国に貢献し、地球全体に貢献してゆくことである。

　諸君よ、すべからく「大いなる夢」を実現してゆくことによって、国家を愛し、地球を愛し、 銀河を愛し、大宇宙を愛してゆけ。さすれば、天の栄光は無限無数に降り注がれてゆくことであろう。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。