諸君よ、ゼロから出発するからこそ、真に「ゼロの経営」が出来るのである。「ゼロ」の精神の中に、無尽蔵の富が宿されているのである。無尽蔵の宝が宿されているのである。無尽蔵の夢と希望が宿されているのである。無尽蔵の可能性が宿されているのである。そこに、永遠普遍の「ベンチャースピリット」の源があるといえるのである。

　「ベンチャースピリット」こそ、真なる繁栄発展の要である。真に「ゼロ」から出発する舞台、がこの地上世界の本質でもあり、そこには「心」を通して無限の可能性が宿されており、本来どのような夢も実現し、顕現してゆくことが出来るものなのである。この「ゼロ」から出発する精神の持ち主こそが真なる勇者であり、真なる強者であるということも真理なのである。精神の剛さこそ、真なる運命開拓の鍵である。

　「ゼロ」から出発するということは、既に与えられているものを必ずしも捨てるということではないのである。それらの既成概念を一度白紙にして改めて問い直し、新たに「新生」創造してゆくということでもあるのである。一大組織内においては、「組織内ベンチャー」をいかに育て優遇してゆくことが出来るかということが肝要なのである。

　故に、真なる「理念経営者」が、真なる「ベンチャースピリット」をもつことによって「組織内ベンチャー」を育て、一人一人のベンチャーの志士が「理念経営者」の視点をもつことによって、お互いを尊重し合い、お互いの個性的実相を拝み出し合い、「大調和」の世界を創出し、「個即全体、全体即個」の「統合と個性の開花」「秩序と自由」の企業生命体を創造してゆけばよいのである。

　本来「和」の精神とは、「イノベーション」の精神を尊重するものであり、「イノベーション」の精神とは「和」の精神を尊重してゆくものであり、その両者が真髄において一致し、豊かな「個性的実相」「個性的理念」を最高に活かし合えば、そこに「悦び一元」の無限の天の栄光が、大いなる物心共なる繁栄、発展、幸福、大調和として幸えてゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。