諸君よ、愛の法則こそが心の法則そのものである。故に、心の法則を真に知ることが真なる哲学であり、真なる哲学とは、愛の哲理を説くものであり、探究するものなのである。

　孔子のいわれる「己の欲せざる所は人に施すなかれ」という御言葉は、自他一体の心の法則から自然に導かれてゆくものである。また、イエス・キリストのいわれる「己の欲する所のものを他人に施せ」という御言葉も、自他一体の心の法則から自然に導かれてゆくものであり、それは、永遠普遍の道徳律として、すべての方の心の内奥に実在しており、大宇宙を貫いて一つにつながっており、悠久不変の不文律として、万象万物を司り、生かし、育んでいるものなのである。

　故に、愛の心の法則を真に知り、悟り、自然に実践してゆけば、自然に幸福を増進し、繁栄を増進し、健康を増進し、平和を増進してゆくことが出来るのである。そして、その功徳は、過去現在未来を一条に貫き、縁のあった方々すべての生命を一条に貫いて、働きかけてゆくものなのである。

　そして、天の御心である理念（真善美聖）をはじめとする繁栄や、健康や、平和や、成功や、勝利や、様々な諸徳、福徳に対して、真に祝福してゆくことが、真に天を愛することになり、そこに顕現している成功法則を心空しくして学んでゆき、善い所を肯定し、自らも体得してゆけば、自然に天から愛され、人々から愛され、自分自身も真に愛してゆくことが出来るようになるのである。

　真に天の御心を愛し、真に人々を愛し、真に自己のすべてのすべてを愛し、その生命の実相を拝み出し、深く感謝してゆけば、すべてのすべてが贖われ、真に活かされ、真なる生命を与えられ、無限無数の幸せが、天の栄光として顕現してゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。