諸君よ、大いなる夢を描け。大いなる希望を描け。そこから、経済発展も、経済繁栄も、あらゆる発展繁栄、勝利、成功、幸福、幸運が、真に始まってゆくのである。まず、「念い」を定めよ。決然たる「念い」を定めた後は、それを決して後退させることなかれ。そして、着実に、決して焦ることなく前進してゆけ。その過程を楽しみ、悦びながら、歩を進めてゆけ。

　諸君よ、ゆったりと道程を味わいながら歩め。目標点には必ずたどりつかなければならないが、その過程そのものが黄金の宝に満ち満ちているのであるということを忘れるな。ここかしこに、希望の泉が湧き出でているのである。ここかしこに、悦びの泉が湧き出でているのである。ここかしこに、幸福の泉が湧き出でているのである。ここかしこに、大いなる天の配材が実在しているのである。

　「三界は唯心の所現」といわれているように、諸君らが明朗に心を開けば、そこに、永遠なる春の野が開けているのである。そこに、遥かなる希望の大地が開けているのである。「光明」の心をもって観ずれば、「光明」の芽が顕れてゆくのである。「発展」の心をもって観ずれば、「発展」の芽が顕れてゆくのである。「繁栄」の心をもって観ずれば、「繁栄」の芽が顕れてゆくのである。「幸福」の心をもって観ずれば、「幸福」の芽が顕れてゆくのである。「幸運」の心をもって観ずれば、「幸運」の芽が顕れてゆくのである。

　諸君らは、すべからく光明の詩人となれ。光明の詩人となって、ここかしこに、一大光明芸術の芽を発見してゆけ。かのゲーテのように、ここかしこに、人生と世界の一大光明芸術の芽を発見し、それを形に顕し表現してゆけ。さすれば、無限無数の発展繁栄が、地上に顕れてくることであろう。無限無数の勝利、成功が、地上に顕れてくることであろう。無限無数の幸福と幸運が、地上に顕れてくることであろう。

　それこそ、真に「在るもの」であり、「神の国」の実在である。本来「在るもの」なのである。「神の国」の無限無数の栄光は、諸君らの心のもち方次第で無限に供給されてゆくものなのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。