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光明メッセージ | |
Japanese Dream Realization |
諸君よ、武道の基本は「中軸」を定めるということにあるのである。「中軸」を定める「統合点」こそが、全体としての技の開花となり、個々の個性的実相が真に統一され、全体としての「真空」なる実相を顕現してゆくのである。故に、「真空」の心身一体の表現こそが「空手」の実相的真理であり、「空手」という武道の哲学的体系を解く鍵は、「絶対空」の哲学に実在するのである。
真に「空手にして起つ」ということは、心の「中軸」を定めるということである。この「中軸」を定めるということは、身体においては、腰を定めるということであり、背骨を起てるということであり、それを「中軸」にして、足腰を鍛え、磨き、全体叡智を「手」の一点において発揮せしめるということである。これが「空手」の極意であり、実相的真理である。これは、大いなる健康の哲理であると同時に、繁栄と芸術と平和と大調和の哲理である。
本来最強なる原理こそが最善の原理であり、同様に最徳の原理なのである。よって、諸君は、よくよく心の「中軸」を定めよ。心身を真に統一して、妄念を吹き払ってゆけ。さすれば、「純粋経験」の内に、自己と他者が一体となり、主観と客観が一体となり、個人と社会(国家、世界)が一体となり、大宇宙、大自然と一体となった真なる自己が、究極実在として実感されることであろう。
そこに究極の「善」があり、そこに生と死を超越した永遠の生、普遍の生があり、不生不滅なる久遠実成の仏そのもの、神そのもの、神の国そのものが発見され、大いなる天の摂理のもとに生かされ、育まれていたことが実感されるのである。
無一物中無尽蔵にして無限であり、握一点である。それが生命の実相であり、日本国の実相であり、大宇宙、大自然の実相である。真に「絶対空」の「統合」精神が幸えてゆく所、大いに繁栄し、健康と芸術と平和と悦びが幸えてゆくしかないのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。