諸君よ、真に有効な経済学と経済政策を真に悟っておられる方は、極めて少人数なのである。何故なら、「経済学的真理」というものは、「経済学的悟り」なしには解けないものだからである。経済学の知識があっても、「経済学的真理」を悟れていない方の方が、むしろ多いのである。

　一方、これだけ複雑な、専門分化した、多様な経済社会をトータルに分析し、統合的に把握できる方も数少ないのである。特定の経済学派に属していても、その本来の「経済学的真理」の真髄が悟れているとは限らないのである。逆に、一定の「経済学的悟り」を有しておられる方は、自己の立場を超えて、他の「経済学的真理」を洞察することも可能なのである。

　この十年間の日本の経済不況を考えてみただけでも、この日本国に本当の経済学者など皆無であったということが実証されているのである。また、本当の意味で日本経済のことが分かり、真に親日的であったといえる諸外国の経済学者も皆無であったということが実証されているのである。平成元年からこの平成十二年まで、本当の意味で全世界に貢献しえたといえる経済学者や、経済思想家や、エコノミストなど皆無なのである。そのことに目を覚まさなければならない。

　専門知識の多いコメントに、徒らに騙されてはならない。経済学者といわれる方の無知と不善は、既に天の御心のもとに実証されきったのである。それが十年以上続いて、今も続いているのである。

　故に、一握りの本当のことが分かる経済学者を集めて、緊急に議論せよ。そして、その過程を、全国民に、全世界の人々に公開せよ。そして、何が真の地球貢献につながるのかを心空しく議論せよ。そして、そのプロセスで、本来の経済学者魂と、精神と、理念を有した「理念経済学者」を数多く育ててゆけ。全世界の経済学者が胸襟を開き、全地球のために「経済学的真理」を探究し、「理念経済学」を探究し、真に実践してゆかなければ、全人類の未来は決して明るくならないのである。

　「心の原点」に立ち返り、全世界の心ある経済学者よ、天の御心を信ずる経済学者よ、「経済学的真理」を悟っている経済学者よ、「真理」の一端を悟っている経済学者よ、真に同志的団結をなし、全地球の繁栄を通した平和と幸福のために、新ミレニアムの時代のために、積極的に叡智の遺産を創造してゆけ。

　そして、後進の志ある「理念経済学者」の卵達を心空しくして創造してゆけ。真の意味で、悟り（叡智）のある経済学者こそが、真に国家を救い、真に全世界を救ってゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。