諸君よ、真なる「私」を探究し、尊重してゆけ。さすれば、真なる「公」を探究し、尊重してゆくことと同じ道理であることが悟られることであろう。

　 真なる「家」を探究し、尊重してゆけ。さすれば、真なる「国家」、真なる「世界」を探究し、尊重してゆくことと同じ道理であることが悟られることであろう。

　 真なる「自由」を探究し、尊重してゆけ。さすれば、真なる「自己責任」に基づく自然な「秩序礼節」を探究し、尊重してゆくことと同じ道理であることが悟られることであろう。

　 真なる「平等」を探究し、尊重してゆけ。さすれば、真なる「自助努力」と真なる「教育」に基づく自然な「秩序礼節」を探究し、尊重してゆくことと同じ道理であることが悟られることであろう。

　 真なる「博愛」を探究し、尊重してゆけ。さすれば、真なる「叡智」と「仁愛」と「信義」に基づく自然な「大調和」世界の実相が顕れてゆくことであろう。

　 このように、「自由、平等、博愛」の哲理の実相と「秩序礼節」の哲理の実相とは、真髄において一致し、真なる自由主義の哲理の実相と真なる社会主義の哲理の実相とは、真髄において一致し、全き円相を顕してゆくのである。それは、決して中間的妥協点を探すという意味ではなく、中道的真理点、中庸的真理点を探究することによって得られる全き叡智の所産なのである。

　 偏った真理の解釈が、どれだけの悲劇を招いてきたかということを考えてみると、全き真理の解釈がどれだけ大切かということが、如実に歴史の教訓として悟れることであろう。その意味において、あらゆる歴史を真理の認識において真に活かしてゆけ。全き叡智（「ｏｎｅ」の精神、「一」の精神）において真に活かしてゆけ。

　 「統一」とは、偏った真理の認識であり、「統合」とは、全き真理の認識であり、「応用」実践である。新時代の理念自由主義の中には、「心」があり、「魂」があり、「神々」があり、「理念」があり、「絶対無」があり、「光」があり、「光明」がある。

　 理念自由主義の実相が、大いなる「大和」（だいわ）の精神として、「大和」（だいわ）の国に顕現する時期、真に全人類の遺産となるべき「太陽の国」の真象が顕れてゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。