JDR公開理念情報 

 光明メッセージ
Japanese Dream Realization






「本物の実力と人格を見抜き尊重する大器こそが偉人の条件である」





  諸君よ、すべからく実力主義、人物主義に徹せよ。そして、偽りの仮面をなくし、真実の哲人を発掘せよ。真実の志士を発掘せよ。真実の実業家を発掘せよ。真実の見識と胆識を有した人物を発掘せよ。かの明治維新の頃においても、真実の意味において歴史を動かし、歴史を創っていかれたのは、本物の実力と本物の人格者のみである。本物の実力と本物の人格の双方を兼ね備えている方が、新時代のキーパーソンである。

  ゆめゆめ若者を軽んずることなかれ。ゆめゆめ青年を軽んずることなかれ。本物の天才、英傑、偉人は 、二十代、三十代において、既に仕事の一部分を成しておられるというのが、日本史、世界史を貫く史実である。

  かの明治維新の坂本龍馬や、吉田松陰や、佐久間象山や、西郷隆盛等であっても、主として二十代の業績と人格を、現代に生きておられる六十代、七十代、八十代の人生を様々に極められた方が敬われ、尊ばれているではないか。それが本来の姿であり、立場であり、本来の秩序であり、本来の礼節だからである。

  かの久坂玄瑞や、高杉晋作、橋本左内にしても、二十代の彼らの言動が遺訓となり、後世の老成され、本物が分かる方に尊敬されているではないか。確かに、そうした若者や青年は、何万人に一人の逸材かもしれないが、いつの時代にもおられるのである。

  かの安岡正篤や、和辻哲郎や、小林秀雄等は、大学を卒業される頃には既に一つの歴史的業績を遺されているではないか。人格においても傑出されているではないか。それが、同時代、同地域になればなる程に、認識されるのが難しいのである。

  何故なら、そこに必要以上のプライドや嫉妬心や自己顕示欲や、地位欲や支配欲等が頭をもたげてくるからである。しかし、逆にいえば、そうした自我を超越して、若い偉人、天才、英傑を見抜かれ、見抜かれるだけではなく、自己を虚しくして、敬愛し、尊重され、例外的に本来の歴史的秩序と礼節をもって相対されたならば、その方の方が、偉人、天才、英傑であるといえるのである。

  自他一体の自覚、真なる愛の自覚、真なる憂国の自覚、真なる世界貢献の自覚があられるか否か、大器であるか否かは、人生において試される時期が来るものである。大成の条件、老成の条件、真なる愛と勇気と積極性の条件とは、素直に善いものは善い、素晴らしいものは素晴らしいと真に見抜き、讃えてゆくことにあるのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。




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