諸君よ、常に心安らかにあれ。常に心静かにあれ。そして、常に心平和であれ。常に心柔和であれ。「和」の心というものは、奥ゆかしいものである。深いものである。密やかなものである。優しきものである。美しきものである。気品あるものである。限りなく無私なるものである。

　限りなく私を虚しくし、天の摂理に全託せよ。天の摂理を心の内奥に抱き、安心立命なる自己信頼をもて。安心立命なる他者信頼をもて。安心立命なる地域社会信頼をもて。安心立命なる国家信頼をもて。安心立命なる世界信頼をもて。安心立命なる宇宙信頼をもて。深く信頼していれば、本来の天の摂理が動き出し、諸君らを、本来の姿、真象の姿へと自然と導いてゆくものなのである。

　その意味において、一切の持ち越し苦労をなくし、一切の取り越し苦労をなくし、心新たにあれ。心新生し、真白き状態に保て。そして、限りなく自然体を保て。心身共に、中庸の状態を保て。心身共にバランスのとれた状態を保て。心身共に心の弦を緩めすぎず、張りつめすぎず、自然、天然の状態に保て。深い所においてリラックスし、心の内奥なる理想郷を観じてゆけ。心の内奥なる神の国を観じてゆけ。

　さすれば、神の国が自ずと地上に顕れてゆくのである。心の内奥において、神の国に幸えているありとしあらゆる生命の悦びを観ぜよ。ありとしあらゆる人々の生命の悦びを観ぜよ。神性、仏性、理性、良心を観ぜよ。そして、ありありと実相（理念）の御姿を観ぜよ。そのまま直視せよ。

　さすれば今、諸君らは既に救われているのである。健康そのもの、繁栄そのもの、平和そのもの、美しさそのもの、光明そのもの、叡智そのもの、大調和そのもの、大いなる幸福そのものの諸君らの生命の実相、神の国の実相が顕現するのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。