諸君よ、国家とは創ってゆくものであって、与えられるものではない。自主的な志を集めて、同志一同、真に創造してゆくべき一大光明芸術である。天の御心を敬い、己を虚しくし、全世界に真に貢献しうる国家を、新生日本を建設してゆかなければならない。その過程で、若き人々を育て導いてゆかなくてはならない。

　そして、全世界に何を貢献しうるのかということを、日本人一同、問わなければならない。真に与える者が真に天から与えられ、多くの国々から与えられ、無限に善の循環がおこってゆくのが国家的真理であり、同時に人生の真理である。国家は常に新生の意欲を持ちつづける限り永遠に若く、最古の歴史の中で、若き血を創造しつづけ、若き生命を全うしつづけてゆくものである。

　老若男女、すべての方々の魂が一つに結ばれて、新生日本を真に建設し、その動機はもちろんのこと、過程においても、その効果においても、大調和の世界を真に創造しえたならば、その雛形こそが、数多くの国家に志の糧を与え、後世への最大遺物となってゆくのである。

　イギリスがピューリタン革命や名誉革命を世界史上の誇りに想っているように、アメリカが独立戦争と建国を誇りに想っているように、フランスがフランス革命と建国を誇りに想っているように、日本人が明治維新を世界史上の誇りに想っているように、後世の方々も、今という時代を、そして、新時代を、世界史上の誇りと想う時期が必ず来るのである。

　真に天を敬い、天を愛し、人々を愛するためにこそ、新生日本を創造してゆけ。新生地球維新を遂行してゆけ。真に地球人としての自覚と使命と志を共有して、叡智の殿堂を、この地上に打ち建てよ。神の国を真に地上に顕わせ。大調和、大団円の新時代を創造してゆけ。

　人々よ、大いなる希望を抱け。大いなる夢を抱け。必ず大いなる志は実現してゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。