諸君よ、大いなる希望を抱け。大いなる期待が大いなる志を育て、大いなるベンチャースピリットを育て、新時代を開拓してゆく鍵となってゆくのである。大いなる勇気をもって、大いなる大志をもって、ベンチャーの大海に漕ぎ出してゆけ。ベンチャーの大海をクルージングしてゆけ。日本国は本来海に囲まれているので、海に剛い文化風土をもっているのである。

　諸君らは、精神の大海へと船出してゆけ。かの福澤諭吉であっても、勝海舟であっても、坂本龍馬であっても、大海が彼らの大和魂を育てたともいえるのである。それは精神の大海である。また、坂本龍馬を尊敬されている孫正義であっても、精神の大海を乗り超えて、様々な試練を乗り超えて船出し、己が大和魂を磨かれたのではないか。精神の大海とは、万人の心の内に確かに実在しているのである。大いなる志を立てた者が、必ず眼にする心象風景なのである。

　かの吉田松陰も、大海へと挑戦されたではないか。永遠の青年は、常に精神の大海へとチャレンジしてゆくものであり、チャレンジ精神とフロンティアスピリットとハングリースピリットを祝福してゆくような精神風土が、数多くの立志伝中の人物を育て、そのことによって国益を増進し、全世界に貢献してゆけるのである。そうした方々を祝福し、祝福の証として、有形無形の投資をしてゆくことによって、自他共に発展繁栄し、国家全体も、世界全体も、真に発展繁栄してゆくことになるのである。

　そして、その時期に、共に綿密な計画を立て、協力し合う同志と共に、周辺において役割分担してゆく同志をいかに創ってゆくかということが大切なのである。そして、失敗しても、それを教訓として七転び八起きをしてゆくことを尊重するような、寛容で大らかで自由闊達な精神風土が、繁栄大国日本、精神文化大国日本を真に創造してゆくのである。

　青年よ、すべからく志を立て、新時代の大海へと船出せよ。三国志以上の時代、明治維新以上の時代が、これから真に始まってゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。