諸君よ、新生日本建設の同志として、新生地球創造の同志として、深い所から団結せよ。それは「大和の心」を築くということである。それは、天の御心に対して心を結び合わせてゆくということである。

　常に獅子「心」中の虫に用心せよ。外患は常に内憂から生ずるのである。心の内にあるスキを無くすれば、必ず全き神の国の実相が顕れてゆくのである。同志の内にある心のスキを無くしてゆけば、自ずから国家は治まり、平和と幸福と繁栄が実現してゆくのである。

　時代精神というものは一つである。と同時に多であり、多を活かす一者であり、一者に心素直に則ってゆくことによって、多者が多様に豊かに幸えてゆくのである。大いなる夢を抱き、大いなる希望を抱き、光明信念を貫いてゆくにあたっては、まず何よりも、心「素直」であれ。「素直」さの悟りをどこまでも探究してゆけ。

　「素直」でありながら、「無知の知」から出発して一つ一つ丁寧に知識を積み上げてゆけ。一つ一つ丁寧に思索を積み上げてゆけ。一つ一つ丁寧に、高度な知識文化、高度な理念情報文化、高度な創造文化を築いてゆけ。「ものづくり」は、新時代においては高度な情報付加価値における「ものづくり」としても進化してゆくといえるのである。

　故に、一つ一つ「素直」な心で、丁寧に、勤勉に、誠実に、高度な気品ある理念情報化社会を創造してゆこうではないか。そのためには、様々な分野に哲人が輩出してゆかなければならない。

　かの松下幸之助が世界史に遺る大哲人であられたように、かの湯川秀樹博士や岡潔博士が偉大なる哲人であられたように、これより後、様々な分野で哲人が輩出し、哲学繁栄大革命によって、真なる幸福と、真なる平和と、真なる大調和なる神の国の実相が、限りなく自由闊達に、同時に大宇宙の星の運行のように一大光明芸術として幸えてゆくしかないのである。あらゆる面において、すべてはよくなってゆくしかないのである。