諸君よ、芸術繁栄大革命というものもあれば、哲学繁栄大革命というものもあるのである。哲学とは、本来諸学の学であり、真理を探究し、法則を探究してゆくものであろう。そして、その法則の中には、繁栄の法則も含まれているのである。繁栄とは、繁栄の法則を実践してゆくことによって、合理的に万人が繁栄してゆくことができるものである。

　そして、繁栄の法則の中には、心の法則が第一の眼目なのである。故に、繁栄の心の法則を、新時代の哲学的課題、倫理道徳の課題として探究し、具体例に基づいてわかりやすくまとめ、実践の中で繁栄体験を培ってゆかれたならば、真なる哲人として、それ故にこそ哲学繁栄大革命をなしてゆくことができるものなのである。

　例えば、松下幸之助の繁栄哲学にしても、中村天風の成功哲学にしても、エマソンの光明哲学にしても、トラインの無限供給の哲学にしても、Ａ・カーネギーの成功哲学にしても、哲学によって人生が繁栄し、会社が繁栄し、地域社会が繁栄し、国家が繁栄し、世界全体が繁栄してゆくことを実証しているといえるのである。

　その意味で、哲学的アドバイザーは大切である。真なる繁栄の哲人、光明の哲人とつき合い、常に繁栄の哲理、光明の哲理を学び、実践してゆかれたならば、哲学の効果によって、無限の富が幸えてゆくのである。無限の豊かさが幸えてゆくのである。

　天の栄光は、本来無限である。無限の供給が真なる哲学によって地上に顕れるのが、この地上の国の実相であり、本来の神の国なのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。