諸君よ、様々な個性が自由に幸えた方が全体として繁栄してゆくということは、大宇宙の理法である。よって、一人一人のかけがえのない価値を最大限に尊重してゆかなくてはならない。逆に個人としては、自分自身に与えられた唯一無二なる本性を感謝をもって受けとめ、伸ばし、育み、光輝かせてゆかなくてはならない。

　一人一人の個性と本性をみれば、本来変わっていて当然であり、変わっているからこそ、お互いの道が異なり、お互いの個性を尊重し、慈しみ合うことができるのである。その意味において、道は無数にあるのである。道は無限にあるのである。どのような道も、深く掘り下げてゆくことに成功すれば、立派な王道となって生長してゆくのであり、生長していった暁には、大道の一つとなってゆくことができるのである。

　故に、あらゆることにおいて劣等感をもつことは、本来不要である。あらゆることに罪悪感をもつことは、本来不要である。むしろ、あらゆることに道をつけ、深く深く掘り下げ、昇華して高めてゆくことに精進せよ。

　また、この地上に恥しいものなど本来ない。恥しいとされている対象と真正面から向き合い、その道を、その理念を、その役割を掘り下げ、昇華してゆけば、それは偉大なる生き筋となってゆくのである。

　その意味において、人生で出会うすべてのものに対して、いかに活かしてゆけるかということを常に公案し、探究しつづけよ。そして、あらゆる個性に対して、あらゆる役割に対して、深い感謝と謙虚さと礼節と畏敬の念をもって礼拝せよ。そして、智慧をもって、悟りをもって、すべてを真に活かし、光明ある生命を与えよ。さすれば、一つ一つ地上の文化の中に大いなる夢の大輪が増えてゆき、大繁栄革命が成就してゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。