諸君よ、悦び一元の信条こそが、喜怒哀楽を超越した悦びであるということを知りなさい。その意味で、どのような境遇におかれようとも、常に法楽を楽しみなさい。これを、真なる｢遊｣の境地というのである。

　ベストな環境というものも、ベストな人間関係というものも、ベストなコンディションというものも、あえて期待しなくてよいのである。むしろ、あらゆる環境を活かし、あらゆる人間関係を活かし、あらゆるコンディションを活かしてゆくことの方が大切である。

　あえて、この地上という本来夢幻の世界に生まれてきているのであるから、徒らに未来の彼方にある完全な理想郷を追い求め過ぎることなく、｢今｣現在の中に、永遠普遍の理想郷を見い出せ。常に｢今｣を真に活かしきれ。真に｢一日一生｣の自覚で、一日一日を丁寧に生き重ねてゆくことこそ、本当の意味で、生死を超越して、永遠の生命を全うしてゆくことにつながってゆくのである。

　その意味で、常に足ることを知り、すべてのものや人や事に感謝し、淡々と静かに真理を究め実践してゆけば、その境地そのものがそのままで理想郷であり、神の国そのものなのである。

　故に、あらゆる地上的な執われから自由になり、真に解脱し、天の御子として、神仏の御子として、自由闊達に生きていっていただきたい。楽しみの中にも奥なる楽しみを見い出し、それを法悦にまで高め、悦び一元を信条として、多くの方々に様々な夢と希望と愛と勇気と智慧と光明を、人生の糧として供給しつづけていっていただきたい。大いなるホワイトホールとして、限りなく光を掲げ、光を注ぎつづけていっていただきたい。さすれば、すべてがよくなってゆくしかないのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。