諸君よ、黙して自らの内を省みよ。そして、心を整えよ。心を慎めた上で、天の御心を忖度せよ。良心の真なる声に耳を傾けよ。そして、自己の内なる理性を正しく導け。自己の内なる天の摂理に対して心空しくせよ。
真なる自由とは、自己の内なる天の摂理と一体となってゆく時期に、全きものとなってゆくのである。その原点は、自己の内なる良心を掘り下げてゆくということである。自己の内なる良心の質によって、諸君らの自律としての自由も変わってくるのである。自己の内なる理性の導き方によって、諸君らの自律としての自由も変わってくるのである。
故に、自己を心空しくして、正しく観ぜよ。そして、心の内奥なる光明の泉を無限に掘り下げてゆけ。さすれば、光明の泉は汲めども汲めども尽きず、湧き出してくるであろう。光明の言霊を用いて、自己の心の内奥なる光明の泉を掘り下げよ。自己の奥なる真なる地下水に目覚めよ。自己の奥なる善なる地下水に目覚めよ。自己の奥なる美なる地下水に目覚めよ。自己の内なる聖なる地下水に目覚めよ。諸君らの心の奥底にこそ、珠玉の宝がある。諸君らの本来の姿とは、例外なく光輝いておられる。それが実相である。諸君らは、あらゆる現象を超越して、すなわち、あらゆる現象に執われずに実相に参入せよ。
そして、実相の自己像、実相の他者像、実相の国家像、実相の世界像に念いを定めて、それに向かって、着実に、堅実に、努力精進を積み重ねてゆけ。
さすれば、諸君らの実相、「かくあるべき姿」こそが、諸君らの本当の現実であったということが、勝者の実感として、成功者の実感として、真なる幸福感として、感じとられるであろう。「かくあるべき姿」こそが「かくある姿」そのものなのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。