諸君よ、人を動かすには人を動かす法則があり、コツがあるのである。現実そのままを指摘してゆくことだけで、本当に人を動かすことができるものであるならば、D・カーネギーの「人を動かす」という書も、これ程ロングセラーになり、世界中で愛読され、実践されることもなかったであろう。
「人を動かす」ということは、指導者にとって永遠普遍の課題である。かのギリシアのイソップ物語の太陽と北風の話も、結局太陽の方が人をよく動かすことに成功したということが述べられているが、これは近年において、D・カーネギーが指摘されていることと同じである。これは実生活の中で、実体験を通して、一つ一つ習慣として身につけてゆくべきものである。
よって、諸君は、基本的に太陽の国の太陽の子供であるのだから、太陽の心を心とし、日に対して直く向き合っていていただきたい。太陽の如く暖かい、明るい、悦びに満ち満ちた愛と、慈悲と、仁を実践していただきたい。
そして、D・カーネギーの如く、光明思想を実践していっていただきたい。さすれば、必ずや個人においても、家庭においても、会社においても、地域社会においても、国家においても、全世界においても、幸福と、繁栄と、成功と、勝利と、豊かさと、平和と、平安と、大いなる希望と、大いなる悦びが満ち満ちてゆくことであろう。
人間関係が良好になれば、自然とすべての物事が円滑に動いてゆくことになる。そこに雲一点なき晴れ渡った太陽の国そのものが、理想郷として現成してゆくのである。ささやかな習慣をもつことによって、今すぐにでも、簡単に幸福を実現することはできるのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。