諸君よ、実相があるからこそ、現象の価値が定まるのである。理念があるからこそ、現象の価値が定まるのである。実相理念が永遠普遍であるからこそ、移ろいゆく現象の中で真象が一体何であるかが判定でき、現象の中心軸を決定してゆくのである。

　故に、諸君よ、常によくよく自らの実相の全き姿を観ぜよ。自らの良心の全き姿を観ぜよ。自らの理性の全き姿を観ぜよ。自らの真善美聖の全き姿を観ぜよ。自らの神性仏性の全き姿を観ぜよ。自らの全き愛の姿、自らの全き叡智の姿、自らの全き光明に満ち満ちた姿を観ぜよ。日本国の全き姿を観ぜよ。全世界の全き姿を観ぜよ。そして、その実相の全き姿、理念の全き姿をはっきりと自覚した上で、空の境地、執われのない境地で、現象の中におけるより真象に近いものと、より偽象に近いものを分けてゆけ。より天の御心に近いものと、より天の御心に遠いものを判別してゆけ。

　そして、尊いものを尊いものとして敬い、光を光として敬い、大いなる夢を描いて、大いなる希望を描いて、諸君らの人生に太陽の塔を打ち建てよ。太陽の国とは、その大志から生まれてゆくのである。諸君らの心の内にも、そして、同時に外なる世界にも、自ずから太陽の国が顕われてゆくのである。光明信念は、必ずや人生の闇夜を照らし、人生とは一大光明浄土であることを証してゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。