諸君よ、大和の理念とは、一人一人の真なる幸福を願うものである。一国一国の真なる幸福を願うものである。そして、一人一人の人間に秘められている神性仏性の個性的宝を、限りなく尊重する心である。一国一国の国家に秘められている神性仏性の個性的宝を、限りなく尊重する心である。
その意味において、一つ一つの無限無数の人類の至宝を大切にし、そして、さらにその個性的実相を拝み出してゆく努力をしていっていただきたい。一人一人の人間も、一国一国の国家も、一星一星の星も、すべては一なる生命である。その個性的実相を尊重し、一片の理の奥にある至宝を尊重し、以って、自他共に活かす統合点を一つ一つ丁寧に発見し悟ってゆけば、すべての宝が本来の宝として顕らかとなってゆき、本来の一なる生命を回復し、新生し、より一層大調和、大繁栄してゆくものなのである。
その意味において、この地球は一つの生命であり、この銀河も一つの生命であり、この大宇宙も一つの生命であり、一なる生命はマクロの宇宙からミクロの宇宙に到るまですべてに内在されているので、小善を大切にすることと大善を大切にすることは、その本来相において、統合点において、絶対無において、中道において、中心において、大調和なる宇宙の理法において、一致するものである。
その鍵は、叡智的悟りである。叡智的悟り、仏教でいう般若の智慧を磨いてゆくことによって、すべてのすべてが真に活き、幸えてゆくのである。大宇宙の姿そのものが、大宇宙を貫いて実在する永遠普遍の天の御心そのものが、神の国そのものなのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。