諸君よ、リーダーシップの源には圧倒的な光明信念があり、不撓不屈の精神があり、その根底には、公正なる正義を愛する心があり、公正なる正義とは、純粋至誠なる大義名分そのものであり、その背後には、天の御心があるのである。天の御心を限りなく忖度し、限りなく私心を無くす所に本当の大志が生まれ、本当の大いなる夢が生まれてゆく。

　諸君よ、大いなる志を掲げよ。光を掲げよ。聖火の如く光を高く掲げよ。その聖火が、純粋なる天の御心かどうかを常に確認せよ。かの西郷隆盛が敬天愛人と言われたが如く、かの夏目漱石が則天去私と言われたが如く、いつの時代においても、真実の志士の条件、偉人の条件とは一つである。天の御心の下に、限りなく私心を虚しくし、人々を愛し、国家を愛し、世界を愛するということである。

　天を愛するということと人を真に愛するということは本来一つである。天を愛するということと国家を真に愛するということは本来一つである。かの福沢諭吉も、坂本龍馬も、桂小五郎も、吉田松陰も同様である。本来そこには、私心も野心も自己保身も自我我欲もない。そこに実在するのは、愛そのものである。

　諸君らは、どのような泥沼の如き現実の中においても、限りなく純粋な愛そのものの華を咲かせよ。かの明治維新の志士達もまた、泥沼の如き現実の中を、純粋な愛の華を咲かせながら、光ある時期に光の内を光と共に、光と一体となって駆け抜けてゆかれたのである。天を愛し、他者を愛することが、本当に自己を愛することにつながってゆくというのが永遠普遍の真理である。かのイエス・キリストが言われたことも、かのマザー・テレサが実践されたことも同じである。本当の純粋なる愛の中こそ、天の栄光が宿り、奇跡を起こしてゆくのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。