諸君よ、自律の精神は大切である。自分自身の良心、理性に基づいて、自分自身を律してゆくことは、普遍的な倫理道徳の基である。特定の宗教心を有している方であっても、最後は、自らの良心や理性によって信じ、仰ぎみるものである。特定の宗教心を有していない方であっても、自らの良心や理性に基づいて自律することによって、「よく生きる」ことはできる。
しかし、自らの良心や理性を見失ってしまうと、どのように外面的自由があっても「よく生きる」ことは出来ず、その意味で、不自由になるのである。故に、真に自由人たれ。自らの良心と理性を磨いてゆき、自律心を磨いてゆくことによって、本当の自由を獲得せよ。その意味で、自治の精神を大切にせよ。
しかして、自己の内に内在されている個性的実相、個性的天命、個性的天才を自覚して、主体的に自己信頼のもとに、自らのアイデアを無限に創造してゆけ。その意味で、無限にクリエイティブであれ。この自治創造の精神から、無限の繁栄が生まれ、無限の幸福が生まれ、自治創造に基づく真なる寛容の精神から、無限の平和、大調和なる神の国が真に顕われてゆくのである。
この自治創造の精神を深く観ずれば、あらゆる分野に応用することが出来るのである。個人の大いなる夢の実現から、家庭の大いなる夢の実現から、社会の大いなる夢の実現から、国家の大いなる夢の実現から、世界の大いなる夢の実現から、すべてに幸えてゆくことが可能なのである。
まず、明朗親和せよ。調和を以って旨とせよ。しかして、自治創造してゆけ。発展を以って旨とせよ。この両者の徳が全き時期に、中道に入り、真に大繁栄革命が幸えてゆくのである。そして、個人の内にも、家庭の内にも、会社の内にも、国家の内にも、世界の内にも、神の国が幸えるのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。