諸君よ、明朗であれ。さすれば、すべてが晴れ渡ってゆくのである。そして、深い所から感謝し合い、お互いの個性的実相を観じ合い、お互いの価値的実相を観じ合い、真に和解せよ。親和を旨とせよ。大調和を旨とせよ。

　そのために、「汝の敵のために祈れ」。本来自他一体であることを自覚し、本来の愛を与えよ。与えれば与えられる。許せば許される。この地上に無駄なものなど何一つないのである。それはただ、活かしきっていないだけである。人を活かすことによって、自分もまた活きるのである。国家を活かすことによって、自分もまた活きるのである。他国を活かすことによって、自国も真に活きるのである。地球を活かすことによって、日本も真に活きるのである。

　愛に敵なしである。絶対愛に本来あらゆる敵はないのである。真に愛を悟り、許し、和解し、感謝し合えば、そこに、自他一体の大調和が生まれるのである。この大調和の状態から、あらゆる経済繁栄も、健康も、文化も、道徳も、希望も、夢も生まれてゆくのである。

　相手の神性、仏性を決して疑うなかれ。相手の神性、仏性、良心、理性を、どのようなことがあっても観じつづけ、信頼せよ。さすれば、必ず道は拓けてゆくのである。必ず運命は拓けてゆくのである。信頼とは、あらゆる善きものの源である。信頼からすべての善きものが幸えてゆくのである。

　そして、愛と信頼から、自ずからに相手の良き所が観え、良き所を真に讃嘆していると、自ずから相手も自分も善転してゆくのである。陰日向なく愛し、信頼し、讃嘆し、大調和を旨として生きつづけてゆけば、あらゆる面において、すべてがよくなってゆくしかないのである。そこに自ずから、神の国が幸えるのである。