諸君よ、あらゆる環境は、すべて自己の心の影であるということを悟れ。一人一人の心が、それぞれ「観」の中心点になっており、心の観方を投影した世界が開けているのである。
故に、世界がどのように観えるかということは、実は、一体自分自身が何者であり、何を課題としているかということが分かるのである。故に、世の中が暗く観えるのは、実は自分自身の心が暗いからであり、世の中が明るく観えるのは、実は自分自身の心が明るいからである。
世の中には、明るい種子もあれば暗い種子もある。その受けとめ方も様々である。一見暗く観える種子でも、受けとめ方によっては明るくもなるし、一見明るく観える種子でも、受けとめ方によっては暗くなりうる。心が常に明るい方は、自然に明るい種子が観え、明るい種子と同通し、外から観れば暗い種子をも明るい種子へと善転させてしまうのである。よって、常に明るい世界に住み、明るい成功や、繁栄や、勝利や、平和や、幸福や、様々な明るい現象を創造してゆく。
故に、常に、まず自らの心を明るく光明的に調律してゆくべきである。外なる世界が一見暗く観えたり、暗い出来事と同通したりしたならば、外に原因を求めて嘆いたり、批判したり、愚痴をいったりするのではなく、自らの内に何か暗いものを呼び寄せるものがあったのであると反省して、自己責任のもとに、心を明るく光明に調律せよ。
心が真に光明天国ならば、外なる世界は、必ず光明天国に観えるはずであるし、そのような心をもてば、さらに光明天国の種子を招き寄せ、光明天国が拡がってゆくのである。そして、未来がますますよくなってゆくのである。すべてがますます光輝いてゆくのである。すべてがますます幸福になってゆくのである。その出発点は、常に自らの心の明るさから始まるのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。