諸君よ、悲しみというものは、人生の真実である。悲しみが芸術を創るというのも、人生の真実である。悲しみが人生の幅を創るというのも、真実である。
しかし、悲しみの効果というものに、よくよく着眼しなければならない。悲しみの内に徒らに居つづけたならば、本当に、そこから繁栄が生まれてくるであろうか。本当に、そこから成功が生まれてくるであろうか。本当に、そこから勝利が生まれてくるであろうか。
諸君よ、明るさこそ、光明こそが、繁栄の原点であるということを忘れるな。光明こそが、成功の原点であるということを忘れるな。光明こそが、勝利の原点であるということを忘れるな。
故に、常に明るさの原点に立ち戻れ。常に光明の原点に立ち戻れ。常に、光明に満ち満ちてあろうとする信念を持続せよ。ただそれだけのことで、すべてはよくなってゆくのである。たとえその心が善意で満ちておられる方であっても、たとえ勤勉に精進しておられる方であっても、明るさという徳目を見失っては、本当に幸福な人生は送りにくいものであるのだ。
故に、本当に幸福の果実を収穫したいと願うのならば、常に光明思想を実践せよ。常に心を明るく、直く、向き直せ。人生には、様々な困難や試練とみえしものがあろうが、そのようなものは、光明信念で吹き飛ばしてしまえ。笑い飛ばしてしまえ。
諸君らは、根本思想において、明るくあれ。そこから、すべてが始まってゆくのである。そして、春の女神のように、すべての方に、繁栄と、成功と、勝利と、幸福と、大調和の波動をふりまいてゆけ。それこそ、真なる愛の実践ではないだろうか。
すべての方を押し上げてゆくような発展的な愛をこそ実践せよ。発展的なやさしさをこそ体現せよ。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。