諸君よ、病というものの本来の姿を知れ。それは、想念エネルギーの影なのである。故に、病というものは、本質的に想念エネルギーを変えてゆくことによって、治してゆけるものであるということを知れ。自らが病になった時には、病ならしめる想念エネルギーを、どこかで受けなかったかどうかを省みていただきたい。そして、病の時こそ、光明想念エネルギーを心に浴びていただきたい。
光明とは健康の基である。光明想念エネルギーを心にまとえばまとう程に、心は健康になってゆくのである。その反対に心を病にするのは暗い想念である。悲しみの想念である。こうした感情は、様々な人生経験の中でよくみられることであるが、それらをあまり肯定的にみて、心にまとうような習慣をつけてはならないのである。
芸術を愛好する方で、人生の暗さや悲しみを人生芸術を彩るものであるとして、心に抱くことを習慣としておられる方は多いが、そうしたメランコリックな想念は病念でもあるので、自ずから健康を害し、病となりやすい傾向が生まれるのである。諸君らは、明朗さこそ健康の基であるから、常に晴れわたった春の空のような明朗な心境こそ、尊ぼうではないか。明朗な健全さこそ、あらゆる出発点としようではないか。
真なる人生の芸術とは、どのような状況におかれようとも、光明の想念エネルギーを抱きつづけ、光明世界を実現してゆく所にこそあることを、悟ろうではないか。そうであってこそその光明の後ろ姿が、多くの人々の人生を、さらに光明に誘うことができるのではないだろうか。健康の法則は、光明の法則そのものである。光明の想念エネルギーを真に心にまといつづければ、健康人生となってゆくしかないのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。