諸君よ、健康生活の心構えについて述べておきたいと思う。人間の想像力には、現実的な力があるのである。人間は、常々思っている自己に向かって、変革されている存在であり、一刻一刻の思いが自分自身を形創っているのである。故に、自己の思念を、常に健康そのものに向けておかなければならない。自己を真に健康であると思い続けた人間こそが、本当に健康になってゆくのである。故に、健康である時に健康な自己イメージを持つ方は、益々健康になってゆくが、病の時であればある程に、逆に健康の自己イメージを持たなければならないのである。病の時に病に気をとめ過ぎて、病念を心に刻み過ぎてはいけないのである。むしろ、病への執われを去って、自己の本来の健康の姿を、ありありとイメージしてゆかなくてはならないのである。
人間の潜在意識は、人間の思念を、それがどのようなものでも現実化する働きがあるので、常々潜在意識の中に、健康という観念を植えつけてゆかなければならないのである。真の意味で、ありありと健康という思念や言魂を、潜在意識に刻印すれば、それだけ健康に向かって、潜在意識が働き出してゆくものなのである。
その意味で、極めて合理的に心の法則に基づいて、健康という思念と言魂の力によって病を快復させ、健康を増進させてゆくことができるのである。故に、自己の内には無限の健康の実相があるという、本来の自己像を念い描き、常に自己は本来健康であるという観念を、心に刻印し続けていっていただきたい。現象としてどのような病が現れていようとも、それに執われず、無執着の境地にて、本来の神性、仏性の姿である健康の姿を、念い続けていただきたい。さすれば、必ず健康が実現されてゆくしかないのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。