諸君よ、健康生活の心構えについて述べておきたいと思う。病の時に大切なのは、常に健康になってゆくのであるという、希望を持つということである。必ず良くなってゆくという信念そのものに力があるので、常に、必ず良くなってゆくと念い続け、そうした明るい前向きの言魂を出しておいていただきたい。必ず良くなってゆくという念いは必ず潜在意識に刻印され、その念いを実現する方向に肉体機能は向かってゆくのが、心の法則であるから、どのような状況にあろうとも、必ず良くなってゆくという光明信念だけは、崩してはならないのである。
たいていの病は、本当は、光明信念という心の力のみで癒えてしまうものなのである。それ程に、心には無限の力が宿されており、心の力によって開けられた、本来人間に備わっておる自然治癒力は、それだけの潜在的パワーを有しておるのである。この潜在意識の力を無限に引き出してゆくには、常に積極的な想念を持ち続けることが大切である。
「病など本来ない」、「健康のみ実在である」という力強い断言が必要である。そして、「かくあるべし」という健康の方向性を念いとして、しっかりと定めたならば、必ず良くなるという希望の念いを、常に潜在意識に刻印し続けていっていただきたい。
希望の念いこそは、病を癒す最大の薬である。光明信念こそは、あらゆる病を克服する特効薬である。故に、常に必ず良くなるという明るい未来を念い描き、ありありと念い描き、本来の光輝ける自己像を念い描き、病の時こそ、明るく希望に満ちて過ごしていただきたい。さすれば、必ずや健康になってゆくしかないのである。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。