「義塾メッセージ」
Japanese Dream Realization





「自己の『天命』を自覚してゆくことこそ教育の根幹である」




 塾生諸君に述べておきたい。新時代の「時代精神」というものを、「天」の要請としてよくよく観じて頂きたい。「今」の学生の本分とは、一体何であるのかということを、自分自身の心の内奥にある「天命」に深く問うて頂きたい。

 「今」の時代程、学問というものが形骸化している世相というものも珍しい現象なのである。これらの世相を、決して当然のこととして、「受け身」の形で受けとめていてはならない。「主体性」をもって、自らが、国家のために、地球のために、何が出来るのかということを深く崇高に問うて頂きたい。他者から何かをしなさいといわれるから何かをなすというのではなく、自分自身に何が出来るのかということを、根源的に問いつづけてゆきなさい。

 真なる「天命」は、万人に与えられているものである。そして、自分自身の「天命」を真に自覚してゆくことこそ、学問の本分であり、学生の本分なのである。教育というものも、結局のところ自分自身が、より本質的な生命としての自己を自覚してゆくことに要があるといえるのである。あらゆる方々に、その方によってしか成し遂げることの出来ない「天分」が、「個性的実相」として実在しているのである。

 これが「真なる自己」であり、「真なる自己」を根源的に探究してゆくことこそ、真なる哲学の門であり、学問の門であり、「真なる自己」を、社会のために、国家のために、地球のために、実現してゆくことこそ、真なる「自己実現」なのである。

 「今」こそ新時代の新生日本、新生地球を創造してゆくために、大いなる志と、大いなる夢をもって船出してゆくべき時期である。あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。




〔義塾讃歌集〕
咲く
   季節に
なりぬ
 春の野に
希望
 色した
 義塾
  饗宴
(貴)           .



[ 2001年3月25日 ]



このホームページのトップへ リストへ