理念情報

 「哲学的コラム」
Japanese Dream Realization



「哲人王のあり方と経営理念について」



 特定の哲学思想が実現してゆく過程というものは、常に哲学思想の影響を深部で受けつづけながら、現実が変わってゆくものである。それ故に、一連の政治的過程は、哲学思想の実現する過程であるといえる訳である。

 その意味において、真なる哲学者は、たとえ自ら政治に携わらなくとも、実質的に哲人王たりうるのである。そして、特定の政治思想が実現する過程そのものも、ある面において、哲学者の仕事そのものといえるのである。

 基本的な一大事業の経営理念が、哲学書、思想書の中に展開してあれば、その経営理念を具体化し、実行しつづけるのは、政治家や志士達の力なのである。そして、そこには、経営理念に関する解釈の余地が、自由裁量として残されているといえるのである。

 その意味において、具体的な事業は、指導者の個性と力量によって様々なものがありえるが、具体的事業そのものは、自由裁量の余地があるが故に、基本的に事業遂行者の責任において行なわれてゆくものであるといえるのである。このようにして、哲学者は、自らの一大事業の経営理念を示すことで、直接に一大事業に携わらなくとも、実質的に哲人王の仕事をなすことが出来るといえるのである。

 そして、多く場合、特定の哲学思想がなければ歴史的一大事業は行なわれず、特定の哲学思想がその起源となるものなのであるから、真なる哲学者、思想家は、哲人王であるといえるのである。むしろ、具体的な実務に携わることは哲学者にとって不適任なことが多いので、哲学思想に専念しながら、役割り分担をなし、哲人王としての天命を全うしてゆけばよいのである。



〔 理念光明祈念歌 〕
哲学の
ロゴスの光明
展開す
一大事業
哲人王なり
(貴)



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