理念情報

 「哲学的コラム」
Japanese Dream Realization



「理念有機生命体としての組織論について」



 秩序、礼節と自由、平等、博愛という哲理は、基本的に一致するものである。何故なら、一つの有機的生命体としての組織の運営を考えてゆくにあたって、一人一人の才能と徳性と使命感に違いがある以上、原則として、自由、平等、博愛を大切にしながらも、一人一人の処遇のあり方に対しては、極めて合理的な秩序を創り、礼節をもって貴しとなし、さらには、法治的規律を尊んでゆかなければ、有機的生命体としての組織が、真にその生命体としての活動をなしてゆくことが出来ないからである。

 しかし、生命体としての組織にも、様々な発展段階があり、それぞれの組織に即応した形で、「天命」が実在しているものであるといえる。この「天命」というものこそが、「絶対精神」の「世界計画」であり、「世界精神」であり、ある時は、「一般意志」であり、宗教的に表現すれば、「天意」である。このような「絶対精神」の「世界計画」としての「天命」こそが、真なる「統合」精神であり、究極の「善のイデア」としての精神的太陽そのものである。この精神的太陽のことを、広い意味において、「キリスト」と呼ぶことも出来るし、日本国においては、「天照大神」と呼ぶことも出来るし、仏教的には、「大日如来」と呼ぶことも出来るし、儒教的には、「天帝」と呼ぶことも出来るし、或る時には、太陽神「ラー」と呼ぶことも出来るのである。そして、この「天命」の本質的真理が、大宇宙大自然の理法と合致している時に、「天命」を通して、大宇宙大自然を貫く生命を射照する「光明」が、「統合」精神を通して、無限無数に降り注ぎ、地上(現象世界)に存在している多種多様なる生命の理念(イデア)を射照し、光輝かせてゆくことが出来るのである。

 その意味において、「統合」精神を通して、大宇宙大自然の理法と一体となって生きてゆくということは、「善く生きる」ことの最たるものであって、「個性の開花」をなしてゆくにあたっても、「統合」精神としての「善のイデア」を最高度に尊重し、「魂と志と理念(イデア)」の実在している「個性の開花」をもって貴しとなし、「統合」精神を中心とした「魂と志と理念(イデア)」に基づいて秩序を創り、礼節をもって貴しとなし、さらには、法治的規律を尊んでゆくということは、極めて大宇宙大自然の理法にかなったことであり、真に自由精神を活かし、真に平等精神を活かし、博愛を活かしてゆくための大道であるといえるのである。

 この「秩序、礼節」の理法と「自由、平等、博愛」の理法を、縦の真理、横の真理として尊重し、全き真理となした上で「統合」と「個性の開花」を最高度に尊重して育んでゆけば、「個」としての有機的生命体も活かし、「全体」としての有機的生命体も活かし、「自他一体」に活かしてゆく理念(イデア)的王道組織体が創造され、維持され、大調和の内に、大いなる発展繁栄をなしつづけてゆくといえるのである。

 その意味において、真なる「光の法則」に基づいた、「精神の法則」に基づいた、「生命の法則」に基づいた、「理念(イデア)の法則」に基づいた、真に心身共に大宇宙大自然の理法にかなった「理念有機生命体」としての組織のあり方を探究し、応用し、具体化し、実践しつづけてゆけば、最高度に心身共に「光」の増幅する組織体が出来、それぞれ方々の魂が、「私」(個)としても、「公」(全体)としても、天の栄光を、人を通して、地上に無限無数に顕してゆくことが出来るのである。

 あらゆる面において、すべては善くなってゆくしかないのである。



〔 理念光明祈念歌 〕
太陽と
月と
地球に
心あり
大宇宙こそ
生命の
御親
(貴)



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